開発日誌

日々の開発、ものづくりについての話題や商品の説明を掲載していこうと思います。

ピスト用Vブレーキアダプターの量産開始と次製品の開発

 なかなか思うように進まないのですが、とりあえずピスト用Vブレーキアダプターの量産発注は済ませ、次製品の開発に取り掛かっています。

前回紹介したピスト用Vブレーキアダプターですが、量産発注したものの中国の春節(旧正月)の関係でスケジュールが遅れています。工場との間に入ってもらっている業者さんからは1月中旬の段階で納期は3月にずれ込むといわれてしまっていますのでしばし待つほかないでしょう。日本の感覚からするとたかだか1週間程度の年末年始の休みが入るだけでで3週間近くも納期が遅くなるというのはどういうことなんだろうというところですが、以前の勤め先では、帰省したまま帰ってこなかったり、帰省先で条件の良い転職先を紹介されて退職なんて話も良くあり、休み明けはとにかく混乱するのです。この辺は中国においては常識であり、せっついてもいいことがあったためしはなく、それを見越して動けなかった自分が悪いという話になります。そんなわけで、最近は次製品の開発を進めていて、とりあえず0次試作として形にしてみました。

ESP_ES02.JPG

集合.JPG

この製品はピスト用エクステンションステムというもので、ダブルステムとかポジションチェンジャーと呼ばれているものと同様、ステムの突出しや高さを調性することができます。

特徴としては

  • 1.  ピストでよく使われるφ25.4mmハンドル用クイルステムに取り付け可能(φ26.0mmへはアルミ缶シムで対応すればよいかと)
  • 2. 最近主流になりつつあるφ31.8mmハンドルを取り付け可能
  • 3. ステムを上げないでハンドルの位置だけ上げることが可能

 

中古のピストをいじって遊んでいる人はよく御存じだと思うのですが、太めのアルミやカーボンフレームに合わせることが多い最近のステムは径の小さなスチール製のピストフレームにとりつけると見た目に収まりが悪いんですよね。でも古いクイルステムは最近主流となりつつあるφ31.8mmハンドルには対応しない。また、小径車用のダブルステム、ポジションチェンジャーでもφ31.8mm対応するものはほとんどありません。

また、深い前傾姿勢を取るのが基本のピスト車を街中で乗るにはステムを上に引出して、高い位置でハンドルを固定する必要があるのですが、これをしてしまうと見た目にバランスが崩れ、サイクリング車みたいな見た目になってしまいます。

と、まぁ、この辺をデザイン的に上手に解決できないかなと思い開発を始めましたが、実際作ってみると機能的にも造形的にもイマイチな点が多く、もう一ひねり二ひねり必要な感じです。もう少しボリュームを抑え、小振りにしたものを試作中なので評価が終わり次第また紹介ししたいと思います。

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2017/02/05   Go
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